GD(グループディスカッション) | 就活攻略法 オンライン編

この記事の要約

この記事はGDを控え不安な方や、毎回GDに手応えを感じられない学生に向けてGDのコツを紹介しています。

GDとは何かという基本的な情報から、GD内での役割をファシリテーター (司会)/ノートテイカー (書記)

/タイムキーパー/アイデアマン/ピンチヒッターの5種類に分けて各役割の行動内容な注目ポイントを紹介しています。

大学の授業内でいくつかのGDを経験した私でも、就職活動における選考としてのGDは勝手が違いました。クラスメイトではなく、初対面の就活生と意見をすり合わせることは就活でのGDの1番の課題であると感じます。私自身、GD内で意見がぶつかり合って誰かが我慢せざる終えなくなり、結果的にグループの意見がうまくまとまらない経験もありました。人生の大きなイベントの一つである就職活動で悔いを残さないためにもGDの攻略方法をGETし、自信を持って選考に参加しましょう!

GDとは?

この記事はGDを控えている学生・GDの経験はあるがいまいち成果を出せていない学生に向けて書いています。大学の授業内でいくつかのGDを経験した私でも、就職活動における選考としてのGDは勝手が違いました。クラスメイトではなく、初対面の就活生と意見をすり合わせることは就活でのGDの1番の課題であると感じます。私自身、GD内で意見がぶつかり合って誰かが我慢せざる終えなくなり、結果的にグループの意見がうまくまとまらない経験もありました。人生の大きなイベントの一つである就職活動で悔いを残さないためにもGDの攻略方法をGETし、自信を持って選考に参加しましょう!

GD攻略法と言われても、まずGDとは??と思う方にご説明させていただきます。GDとはグループディスカッション=Group Discussion の略で、時にはグループワークとも呼ばれます。GDは一種の選考方法であり、数人のグループに学生を分け、企業が提示したテーマやワークのゴールに向けてチームとして結論を導き出させます。企業はチームとしての成果だけではなく、学生たちのチーム内での役割、立ち回りを個別に判断し合否を判定します。

では実際にGDを進めるにはどのような役割があるのでしょうか?

GDでの役割分担

私はファシリテーターになることが多く、意見を発信することが好きなので時間に沿って議題を進める提案をしなければならないタイムキーパーが苦手です。

GDではファシリテーターやタイムキーパー以外にも議事録を記入する書記など様々な役割が存在します。

ここで問題になるのが学生と役割のミスマッチです。学生の得意分野と役割がマッチしなければグループディスカッションでは致命的な状態となります。自分自身の強みを最大限にアピールするだけでなく、チームの一員としても活躍するにはそれぞれの役割は何を求められているのか、自分にはどの役割が向いているのか、どのような行動は避けるべきなのかを知ることがとても重要です。今回は主要な5つの役割である、

  1. ファシリテーター (司会)
  2. ノートテイカー (書記)
  3. タイムキーパー
  4. アイデアマン
  5. ピンチヒッター

を順に紹介していきます。

ファシリテーター (司会)🎤

ファシリテーターは例えるならば、チームのブレインとも言えるグループディスカッションの進行に大きく関わるポジションです。

主な行動内容は

  • グループディスカッションの進行
  • グループワークとしてのテーマ・ゴールの明確化
  • グループメンバーの発言数のバランスを取る
  • 他のグループメンバーの発言を整理 etc. です。

ファシリテーターにとって重要な役目はグループメンバーの意見を引き出し、グループ内の発言をまとめ上げ、時間内に議論を着地点まで導くことです。

ファシリテーターは特に発言数が多くなる役割であり、自分の意見を主張しやすい立場でもあります。しかし、あくまでもグループのまとめ役という存在なのでファシリテーターという立場を利用して自己主張ばかりをしてしまうと結果的にグループワークとしては破綻してしまいます。

ファシリテーターとして活躍するためにはリーダーシップ、傾聴力、グループ内の議論だけでなく常に提示されたテーマとゴールを意識する多角的な視野が必要です。またファシリテーターには議論が行き詰まってしまったり、白熱しすぎてしまったりした場合でも平常心でグループをまとめる必要があります。チームがピンチに陥った時こそ、冷静さを保ちチームを導いていきましょう。

我こそはファシリテーターに向いている!活躍できる!と感じた人は、オンライン上でグループ分けがされた際には、是非グループ内の第一声目の発言者を目指しましょう。

画面越しでは視覚的情報が限られ、各メンバーの雰囲気を感じとることが難しいです。そのため、自己紹介などでも一番に発言することは、他の人々に発言を積極的にしてくれる人という印象を与え、メンバーから頼られやすくなります。

ノートテイカー(書記)🖋

ノートテイカーはディスカッションでの意見をメモにとり議事録を作成する役割です。

  • 企業側からの議題・テーマに沿って議論内容をメモする
  • メモ内容を全体に共有

ノートテイカーの業務は他の役割に比べて、何をやるのかが明確化されています。その為、気軽に挑戦してみようと考える方が多いのではないでしょうか?

しかし、シンプルな業務内容に比べノートテイカーの責任は重大なものです。ここでは議論をまとめる際に注意していただきたいことを2点ほど紹介いたします。

まず初めに注意していただきたい点はただ書き出して終わりにしないことです。発言内容を全てメモに書き出すことは素晴らしいことですが、ただ書き出してただけの状態だと見返すことに時間がかかってしまったり、話し合いの進行具合が一目で判断できずグループワークの妨げになってしまいます。段落を切り替えたり、箇条書き、太字、色分けなどを行ってチーム全体が見やすいメモ作りを意識しましょう。

二つ目の注意点は色を使いすぎないという点です。上記では色分けをすることでメモを見やすくと紹介しましたが、色の使いすぎも要注意です。たまに重要なポイントを共有するため文章全体を全て赤文字にしたり黄色いマーカーで覆い尽くしてしまう方がいらっしゃいますが、何事もメリハリが重要です。必要な箇所にだけ強調するための手法を使いましょう。

+α

まとめた内容を共有する方法として、おすすめなのが Google Slides Goolge docs です。ワードやパワーポイントに比べて、ただリンクを共有するだけで全メンバーが閲覧・編集が可能になるこれらのグーグル機能はGDで大活躍します。メンバーが全員閲覧できるだけでなくタブを複製することで2画面展開が可能なため画面共有している最中でも、共有画面以外の内容を編集・確認することができます。また、他のメンバーも編集可能な為、膨大な量の情報を記入する際は気軽に記入のお手伝いをお願いすることができます。

タイムキーパー⏳

タイムキーパーはディスカッションでの意見を時間内まとめる為に必要な役割です。

主な行動内容は

  • 時間配分の提案
  • 時間の確認
  • 残り時間のアナウンスメント
  • 状況に合わせて時間配分への助言

タイムキーパーというポジションとして重要なことは、ただ残り時間だけを報告するアラームのような存在にならないように意識することです。オンラインでのグループディスカッションでは、画面上に既にタイマーの表示や30分ごとに企業からアナウンスがある場合もあります。そのため、グループ内が常に残り時間を把握できる状況下では時間の報告という業務は時に重要度が低くなってしまいます。

タイムキーパとしての自身の存在をしっかりとアピールする為にも、常に時間とグループ内での話し合いのバランスを意識した上で冷静に議論に参加し、時間配分に対する助言をする必要があります。その際に1点中するべき事は、事前に決定した時間配分に縛られすぎない事です。

グループディスカッションではトラブルが頻繁に発生します。その中でも最も多いトラブルは予想以上に議論が白熱し意見がまとまらない事です。そんな時は、時間が差し迫っているという理由だけで話し合いの切り上げだけを勧めるのではなく、残り時間・残りのタスク・各タスクの重要度を照らし合わせて時間配分の変更を提案をすることも時には重要です。

アイデアマン 💡

アイデアマンは行き詰まった議論に新たな解決策を提案したり、意見を盛り上げるためのスパイスにような役割をになっています。

主な行動内容は

  • 積極的に発言
  • 他のメンバーとは異なる視点から意見を提案

などが挙げられます。発言があまり得意ではない人がいる一方で、発言は得意だけれどもファシリテーターのポジションになるとグループの意見をまとめあげる必要があるため、思うように自分の意見を発言できない人もいらっしゃるのではないでしょうか?私自身、GDを始めた当初はファシリテターとして全体の発言量のバランスの確認や議論を進めることと頭の中にはアイデアがたくさん浮かび発言したい気持ちとの間の板挟みになってしまうことがありました。

そんな悩みを抱えている方にピッタリなポジションがアイデアマンです!あまり聞き馴染みがない役割かもしれませんが、GDに参加経験がある方々には特に役割を名乗らずとも積極的な発言で議論を加速させてくれる存在に出会ったことはありませんか?

アイデアマンの特徴である積極的な発言を行う過程で注意すべき点は、自身の意見の方向性を見失わないことです。アイデアが頻繁に浮かぶ人々は、課題をみる視点を瞬時に切り替え様々な情報をインプットできる能力があると思います。

その能力をGDで活かすためにも自分自身のアイデアはメモに取りましょう。紙またはPCのメモ機能を利用し自身の意見をジャンル分けしてまとめておくことで芯の通った意見を発言することができます。また、自身のアイデアは自分でまとめることでノートテーカーのスピードに合わせることなく意見をアウトプットすることができます。また、PCの場合メモをノートテーカーと共有することでアウトプット+ノートテイカーのタスクを減らしてチームワークを強めることができます。

ピンチヒッター 🤝

ピンチヒッターの役割は一つのタスクに集中するのではなく、助けが必要なタスク内容を柔軟にサポートまたは発生したトラブルにそれに対応する役割です。具体的な行動内容はグループディスカッションよって異なります。ここでお伝えしたい内容は、特にグループメンバー全員で話し合う形式ではなく各自または小規模な人数ごとにタスクを割り振らなければ終わらないような形式のグループディスカッションに当てはまります。

タイムキーパーの欄でもお話しした通りグループディスカッションにはトラブルが付き物です。その中でも計画した通りに成果を導き出せるよう、事前にトラブルに対応することのできるフレキシブルなポジションを予め割り振ることが重要となります。

人数が少人数で兼ね役をする必要がある場合は、グループ内容全体を視野に入れているファシリテーターとの兼役がおすすめです。

最後に

皆さんは上記のポジションの中で自分の得意不得がイメージできたでしょうか?もし見つけることができたならそれは今後のグループディスカッションであなたを活躍へ導く大きな1歩となります。最後に、ポジションとしてではなく、グループディスカッションに参加するメンバーとして注意するべきことが3点あります。

それは、

  • 否定しないこと
  • 意見を押し通す=優秀ではない
  • 助けを求めることの重要性

です。グループディスカッションは競いの場ではなく協力の場です。そのため意見が食い違っても、頭ごなしに否定をするのではなく一度は相手の意見を肯定し、そこに付け加えるまたは提案する形で意見を伝えていきましょう。自身の意見をグループの意見として突き抜くことが成功ではありません。あくまでの協力・グループワークの2つのキーポイントを心に留めましょう。

また、助けを求めることは自身の力不足を主張しているようで躊躇ってしまう人も多いですが、タスクの滞りこそチームへの影響が大きいです。助けを求めることは、チームワークを引き出すきっかけともなりえます。