Z世代を理解しないと組織が壊れていく

会社メンバー

最近、ソニータイマーが発動してしまい機器が壊れたり、新しいのを仕事で買わないといけなくなったのでα7Ⅳ(デジタル一眼)、ヘッドセット(WF-1000XM5)とかなり痛い出費がありました。みなさんも高い商品は保証をしっかりつけましょう!

さて、今回は「Z世代」
あなたはZ世代にどんなイメージを持っていますか?なんとなく若い人?スマホばっかりイジってる。言うコト聞かない人たち、宇宙人・・・。他の世代から見ると不思議に思うことも多いかもしれません。

また消費活動も昔と今では変わってきています。私の若い頃(20年前)は

  • PC、家電

みんな欲しい物が被っていました。(30才以下の方は感覚ないかな・・・)かつて物が大量に売れていた時代からいつの間にか消費活動が変わっています。

そんな中、Z世代を理解することは10年後の未来を理解することでもあると思います。では早速、見ていきましょう!

Z世代

1990年代後半から2012年頃に生まれた人のことを言います。20代前半から10才ぐらいですね。

この世代はデジタル・スマホ・ソーシャルネイティブである点が特徴です。物心ついた時には違和感なく使いこなしていています。私たちがTVの中のことが当たり前だったように、SNSやYouTubeで繰り広げられていることが当たり前になっているんですね。

あるデータでは世界人口の25%がZ世代日本は13%です。ここでポイントなのが10年後にはZ世代が日本を回していくと言うこと。いまから文化を徐々に理解し取り入れる必要があると思います。私も若い人の足を引っ張る老害にはなりたくないです。

価値観

Z世代の価値観について解説します。Z世代の価値観を理解することで共通の話題を見つけることが出来るのではないでしょうか?会社にいる宇宙人から一緒に働く仲間になるためには価値観を理解することが重要だと思います。

ダイバーシティとインクルージョン(D&I)

前提知識として

  • ダイバーシティ:様々な価値観や人の表現を受け入れること
  • インクルージョン:様々な個性を活かし合うこと

Z世代は自分と価値観が違う人物や考え方に対しても受け入れる文化を持っています。性別、年齢、国籍、人種、職歴、障害の有無による差別をせずフラットに考える傾向があります。この背景はSNSの普及によって様々なバックグラウンドを持った人達の考えや悩み、様々な価値観に触れる機会が多くなったのが要因の一つとしてあります。

それなら様々な人を平等に採用して組織を作ればいいのでは!って思いますが、実際はそんな簡単なことではないようです。

各企業が人材不足の中ダイバシティ採用を進めましたが社内環境整備が追いつかず離職を誘発して失敗してしまった背景があります。最近はダイバシティインクルージョン(平等で1人1人を活かす)を合わせて考えることで人材の能力を引き出そうとしています。

Z世代を受け入れる上で、上司からが相手の話を聞かずに価値観を押し付けたり、セクシャリティに対して共感していない発言などはもってのほかです。まずは上司が勉強することで、自分とは違う価値観を理解・受け入れることが最低限ではないでしょうか。

タイムパフォーマンス重視

Z世代は「時間」を大切にしています。かけた時間の満足度が高いか気にしている様です
いやいや!私だって時間を大切にしていますよって読者は思うかもしれませんが、どうやらその方向性が違うみたいです。

  • 飲み会やって何の意味あるんですか?
  • 出勤するのと家でやるのと違いあるんですか?
  • メモは録音してるんで書かなくても大丈夫です

時代こそ違えば鉄拳が飛んできたような事を平気で話してきます。でも悪気は一切なくいまはそういった時代なので受け入れることからはじめましょう!ここまで読んで頂いているので段々と分かってきたかもしれませんが、「まずは受け入れる」重要です。受け入れることであなたもZ世代の考え方が効率が良いと感じるはずです。

Z世代はスマホネイティブ世代です。
最近は面白いコンテンツが多すぎて「どれを見ないのか」が重要だったりします。時間は有限です。

昔はドラゴンクエストⅢが発売になった時、学校や会社を休んでゲームをする人が社会現象になりましたよね。昔は情報も少なく、面白いと思えるコンテンツも少ない時代だったので、1部のコンテンツに集中している時代でもありました。

いまはTwitter、Instagram、YouTube、TikTok、Netflixと多くのコンテンツが提供されています。一方でコンテンツを同時に視聴することはできません365日24時間見ることもできません。各メディアは「視聴時間の奪い合い」の戦争中です。そんな時代に育ったZ世代は時間を効率良く使いたいというマインドが育っているのだと思います。

ですので、効率の悪いことには否定的な反応を示します。残業、長い会議、非効率な仕組み、上司からの無茶振り。どうでしょう?皆さんもやってしまってないですか?

社会問題に前向き

Z世代は物心ついた時から社会問題に触れる機会が多く関心が強いと言われています。日本労働組合総連合会が調査によると20〜24才:86.8%、10代:92.2%の人が興味があると回答しています。その背景にはSNSが普及して世界情報を得ることや自分の伝えたいことが簡単に世界に発信できるようになったことも大きく関係しています。

私もアメリカ同時多発テロ、東日本大震災の時にSNSを見て衝撃を受けたのですが、SNS上では現地にいる人がリアルな発言を配信していたり、衝撃的な写真を投稿していたのを思い出します。Z世代はそこから現地の人とSNSを通して交流したり、ボランティアに行く人もいます。

つまりSNSによってリアルが配信されコミュニケーションが生まれ「当事者意識」を持ちやすくなったと思われます。社会問題に対して関心があるのはとても良いことですね。

近年は地球の気温上昇による気候変動が引き金となって大災害が起こっています。これからその影響を長く受けるZ世代にとっては無視することのできない問題になっています。

「ジェンダー」「不平等」「貧困」には関心が強く、日本の理解が進まないことに不満を感じている人も多いと言われています。中小企業だと社会問題対策を実施するのは予算やリソース問題で難しいかもしれませんが、小さな事から取り組む姿勢が重要なのかもしれませんね。

何にお金を使うのか?

Z世代はいままでの世代が魅力に感じていた高級品やブランド品などにはあまり興味がないみたいです。では何にお金を使うのか。モノ消費時代を生きてきた私たちにはピンとこないかもしれませんが、コト、イミ、トキ、エモにお金を使うのです。しかもこの4つは親しく複雑に絡み合って消費活動となっています。早速、一つ一つ見ていきましょう。

コト消費

アクティビティ、ライブや旅行などの特別な時間やいつもと違う体験ができることにお金を使う傾向があります。若い人が収入が低い割には海外へ貧乏旅行しているのを不思議に思ったこともありましたが、そもそもの価値観が違っていたという訳です。

  • ご当地アイドル
  • カラオケ店だけど歌わないコート・ダジュール
  • 聖地巡礼
  • 応援上映
  • 季節イベント
  • スポーツ観戦

イミ消費

商品を作っている人の「価値観」「考え方」「社会貢献」に共感してお金を使うのがイミ消費です。私は高円寺に12年ほど住んでいたのですが関東大震災のあとに風評被害にあった東北の飲食店が高円寺とコラボしていたのを思い出します。お店を利用すると現地の言葉で会話してくれて、とても応援したいなって気持ちになったのを思い出しました。なのでこの考え方はZ世代だけではなく、我々もいつの間にかお金を消費する意味を意識しているような気がします。

農家の人が朝凍えるような寒さの中、毎日、毎日頑張って作った野菜を1つ1つ丁寧に摘んで出荷しました。ってストーリーがあったら2倍の金額を出して買ってしまうものです。

  • スターバックスのプラスチックストロー廃止
  • 食を通じて良いことをやるイートグッド
  • 造り手のストーリーがあるハンドメイド

トキ消費

「その日」「その場所」「その時間」でしか体験できないことにお金を使います。何度も体験・経験できる「コト消費」では満たすことのできない欲求・価値の体験ができます。
参加することに価値があって「時間」「場所」決められていて、同じ価値観の人が集まって体験や感動をシェアする文化です。これにお金を使います。

  • オリンピック
  • クラウドファンディング
  • 音楽フェス
  • ハロウィン
  • テーマパークの期間限定参加型イベント、ミニオン・スノー・ファイト

エモ消費

精神的な満足感を得るためにお金を使います。私は最近クラシコムが配信している「ひとりごとエプロン」が好きで見ています。この会社の戦略は正にエモ消費だと思います。女性が独り言を言いながら料理を作っていくのですが、ものすごくエモさがあるんですよね。見るとこんな生活してみたいってなります。そこでドラマに出てくるお皿とか調理器具とかがECサイト「北欧、暮らしの道具店」で売っているって販売方法です。

  • フィルムカメラ
  • 一点物
  • スマホケース
  • 推しに貢献できるグッズ、CD複数枚購入

Z世代を意識した組織作り

ここまでZ世代について一緒に勉強してきましたが、どうだったでしょうか?私は調べていてZ世代が好きになりました。

組織を新しい文化を取り入れる上で重要なことは短期間で変えずに徐々に変えることだと思っています。1人社長なら自分の考えを変えれば大丈夫ですが、複数人スタッフがいる場合は状況が違ってきます。徐々に変化させないとZ世代に対応した組織を急ぐあまり、既存の社員が置いてけぼりになるのはバットストーリーであることは間違いありません。

Z世代が働きやすい環境を作ることで、今後の大口の消費者になっていくZ世代に向けた経営戦略が加速していくのではないでしょうか。身近にいるZ世代に目を向けてみてください。きっと分かり会えるし、めちゃ面白い文化を持っていると思います。