【会計事務所の採用戦略】「未経験×体育会系」で組織を強くする!過去の失敗から学んだ「昭和型」組織づくりの極意と独自のSNS戦略


はじめに

近年、多くの企業が人材確保に苦心する中、独自の採用戦略と組織づくりで急成長を遂げているのが公認会計士税理士甲田拓也事務所(以下「甲田拓也事務所」)です。同事務所は過去の採用の失敗を糧に、「体育会系」や「昭和型」といった明確なコンセプトを打ち出し、未経験者の採用で大きな成果を上げています。本記事では、甲田拓也事務所の代表へのインタビューをもとに、同事務所が実践する採用戦略の変遷から、独自の社内ルール、そして今後の展望までを詳細に紐解いていきます。

1. 過去の失敗から導き出した「求める人物像」

公認会計士・税理士 甲田拓也さま

経験者・主婦層採用での手痛い失敗

甲田拓也事務所は、事務所が急拡大した2021年から2023年末にかけて、採用において大きな失敗を経験しました。当時は「面接の印象が良い人」や「経験者」を重視し、深く考えずに採用を行っていました。また、主婦向けの求人サイトを活用し、即戦力として採用していました。
しかし、高品質なサービスを提供しようと厳しく指導する中で、「成長意欲」がない人材との間に大きなミスマッチが生じました。指導する側は相手が伸びずに悩み、指導される側は成長意欲がないため耐えられず、結果としてこの時期に採用したメンバーは全員退職してしまうという結果を招いてしまいました。

行き着いた4つの条件

この失敗を経て、甲田拓也事務所は自社に本当に必要な人材の条件を言語化しました。それが以下の4つです。

1.ルールを守れること
2.成長意欲を持つこと
3.素直な姿勢で学ぶこと
4.職場(就業時間中)は真剣に仕事に関わること(遊び場や学校ではない)

これらを満たす人材を一言で表すと「体育会系」となるため、現在は「体育会系の事務所」であることを明確に宣言し、この条件に賛同する人のみを採用しています。

高校偏差値50以上という「基礎学力」の重要性

人間性や気合いだけでなく、会計事務所という「頭を使う仕事」の特性上、一定の学力も重要です。そのため、現在では採用基準の一つとして「高校偏差値50以上」という学力目安も設けています。学習習慣や頭の回転の速さも重視することで、より業務への適応力が高い人材の確保に繋がっています。

2. 多角的な採用チャネルと独自のSNS戦略

公認会計士・税理士 甲田拓也事務所 木村さま

エージェント、求人媒体、自社サイトの使い分け

現在の採用の入り口は、「エージェント紹介(約6〜7割)」「求人媒体」「自社リクルートサイト」の大きく3つに分けられます。エージェントには求める条件を明確に伝えており、現在入社する人材の約9割が未経験者です。
求人媒体については、オンラインで業務を委託する「在宅スタッフ」の採用で非常に高い成果を上げており、現在約20名の在宅スタッフがルーティン業務を支えています。
さらに自社リクルートサイトでは、「報酬」「職場環境」「やりがい」の3つを明確に打ち出し、業界水準より高い報酬を提示することで、求職者の意欲を高めています。

SNSの活用と800万再生のバズ動画

自社サイトへの流入を増やすため、YouTubeやInstagramなどのSNS活用にも注力しています。当初はスタッフの持ち回りで運用していましたが、登録者10万人を誇る顧客のプロデュース協力を得たことでクオリティが向上し、中には800万回再生を記録するバズ動画も生まれました。これらの発信により、「YouTubeやInstagramを見て一緒に働きたいと思った」という応募者が増加しています。

公認会計士税理士甲田拓也事務所のinstagram
公認会計士税理士甲田拓也事務所のinstagram
公認会計士税理士甲田拓也事務所のinstagram
公認会計士税理士甲田拓也事務所のinstagram

優秀な人材を獲得する大成功イベント「求職者向けご飯会」

SNS戦略と並行して効果を上げているのが、「代表とご飯を食べに行きましょう」という「求職者向けご飯会」イベントです。2~3ヶ月ごとに開催されており、応募を迷っている層に対して直接対話の機会を設けることで不安を払拭し、これまでに複数名の優秀な未経験者の採用につながるなど、高い成果を生み出しています。

3. 「古き良き時代」の組織を支える独自の取り組み

公認会計士・税理士 甲田拓也さま

100以上のルールを解説する「ベースキャンプ」

甲田拓也事務所は、「昭和型が一番素晴らしい」というコンセプトのもと、ルールや規律を重んじる組織づくりを行っています。その象徴が「ベース」と呼ばれる100項目以上の自社ルールです。四半期ごとの社員ミーティングなどで、スタッフ全員でこのルールを確認し合うことで、事務所の理念や価値観を深く浸透させています。

柔術を通じた独自ネットワークと営業・採用活動

代表自身が熱心に取り組んでいる「ブラジリアン柔術」も、事務所の成長に一役買っています。道場には多くの経営者が通っており、共に汗を流す中で自然と信頼関係が築かれ、そこから顧客の紹介や新たなビジネスの繋がりが生まれています。こうした代表のバイタリティも、組織の勢いを後押ししています。

4. 今後の展望:新卒採用とオフィス移転

体育会系特化型エージェントを活用した新卒採用

さらなる組織強化に向けて、甲田拓也事務所は新たな試みとして「新卒採用」をスタートさせました。2027年卒の採用では、体育会系学生に特化したエージェントを活用し、すでに6名の応募を獲得しています。ミスマッチを防ぐため、内定を出す前にインターンシップを必須とし、実際の業務や社風を体感してもらう仕組みを取り入れています。

2029年、新宿新ビルへのオフィス移転計画

優秀な人材を獲得し、定着させるためには、「働く場所の魅力」も不可欠です。甲田拓也事務所は2029年の夏までに、新宿の小田急ビル跡地に新しく建設されるビルへのオフィス移転を計画しています。より良い環境への投資を続けることで、採用力と従業員モチベーションのさらなる向上を目指しています。

公認会計士税理士甲田拓也事務所の賞状展示

取材担当から

公認会計士税理士甲田拓也事務所

取材担当した株式会社オリジナルプラン代表の西田(写真右)です。甲田拓也事務所は2021年から当社の税理士担当として経理サポートして頂いています。担当の木村さん(写真左)にはコロナ禍で大きなダメージを受けた当社を経理の面から助けて頂いた恩人でもあります。私の考えが甘いところに対して厳しいことも言って頂きましたが、柔らかいキャラと雰囲気で、様々な経営相談しやすかったのを覚えています。

今回は離職率の高い税理士業界において、離職が少なくて急成長している秘密を知りたくて取材させて頂きました。移転後の事務所に初めてお伺いしましたが、みなさん作業を止めて挨拶して頂き、超歓迎ムード!とても良い雰囲気だったのが印象的です。

税理士法人でSNSを活用している企業は少ないと思いますが、私が感銘を受けたのは甲田拓也事務所の「カルチャー」です。社員がSNSに出たがらない企業が多い中で、みんなが一丸となってSNSを成長させようとしている事に企業の一体感を感じました。

世間ではJOB型採用の傾向にありますが、本当の「企業の強さ」は仕事だけができる人が集まるよりも、1人1人が会社を盛り上げていこうという意識の集まりが企業を成長には重要なことだと改めて感じた1時間でした。

甲田拓也事務所に興味がある方がいらっしゃればお繋ぎ致しますので、お気軽に連絡頂ければと思います。

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