1.「オンライン」「リアル」を組み合わせた「ハイブリッド型採用」がスタンダードに

テレワークや、Web面接をはじめとした転職活動のリモート化など、「働き方」「転職活動の仕方」も大きく変化。選考過程が完全にオンラインとなる企業も珍しくなくなり、どこからでも選考に参加をしやすくなってきています。その反面、企業の雰囲気を知ることができる機会が減り、「働くイメージがつかみにくい」という声も聞かれています。実際、20代が希望する選考スタイルは「Web面接と直接訪問の組み合わせ」が最多の結果に。オンラインとリアルを組み合わせた「ハイブリッド型採用」を展開することが中途採用においては求められています。

ハイブリッド型採用

2.「動画」での情報発信がカギに。採用活動でも「DX化」が加速

WebセミナーやWeb面接など、採用活動の「オンライン化」が急速に進むことにより、「企業の雰囲気を体感できる動画」のニーズが高まっています。
SNSやアプリにより、20代は動画での情報収集に慣れ親しんでいる世代です。「動画」は静止画やテキストの約5,000倍の情報量があると言われており、動きがあるため「目に留まりやすい」という特徴があります。
求人検索一覧で「動画」を表示することで、求人PV数(アクセス数)が200~600%になった実績も出ています。
5G時代でますます注目が高まる「動画」での情報発信にも取り組み、採用の「DX化」を進めていくことが不可欠です。

3. 採用比率公表義務化により、20代の転職意欲が向上

政府の方針により、2021年4月から、従業員数301名以上の大手企業は、中途採用比率の公表が義務化されました。中途採用比率は今後、採用機会のオープン度を測る指標の1つとなります。
中途採用比率の公表義務化の背景には、就職氷河期世代の支援やシニア世代の再雇用もありますが、実際には20代中途人材の獲得競争が進むと想定されています。中途採用に積極的な大手企業が増えることで、若者の転職意欲もより高くなると考えられます。経験とポテンシャルをもつ20代中途人材の採用を戦略的に行うことが重要となっています。

4.「UIターン」希望者の増加や「副業」への関心の高まりなどコロナ禍で希望する就業環境に変化が

新型コロナウィルスの影響やテレワークなどで就労場所を選ばなくなっていく中、地方へのUIターンを希望する20代求職者が増えてきています。また、約8割の20代求職者が転職活動にあたって、副業やインターンシップを通じ、転職前の仕事体験や、職場の雰囲気を知ることができる「お試し転職」の機会を希望しています。
希望する就業環境が変化すると共に、これまで経験をしたことがない環境での就業を検討する求職者も増えてきており、中途採用においても、副業や社会人向けのインターンシップの機会を設けることが採用成功のポイントの1つとなってきています。

仕事体験希望グラフ