「自社で採用サイトを作るけど、コンテンツを書けばいいのかわからない」や「自社で採用ページを作ったのはいいものの、アクセスが集まらず応募が来ない」といった悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか?
せっかくお金と時間をかけて綺麗な採用サイトを作ったとしても、求職者の方が会社に対して気になる情報を記載していなければ、応募は集まりません。
最近では、Indeedなどの求人検索エンジンで求人に興味をもって、自社の採用サイトにアクセスすることが多くなっています。
その際に、事業内容、企業理念、募集要項や選考フロー、企業の魅力など、求職者の方が応募する際に、気になることを記載しておくことはとても大切です。
今回は、自社の採用サイトから応募を集めるために必要なコンテンツから、採用サイトのデザインまでご紹介いたします!
採用サイトとは
採用サイトとは、新卒採用や中途採用の募集を目的としたWebサイトのことです。
「採用ページ」「リクルートサイト」とも呼ばれており、新卒採用と中途採用を別々のサイトで行っている企業もあります。
事業内容などを示した企業のコーポレートサイトとは異なり、求職者向けの情報だけをまとめられています。
最近では、エンゲージやエアワークといった無料かつ簡単な操作で自社の採用ページを作ることができるサービスも出てきています。
採用サイトを作るメリットとは
どうして自社で採用サイトを作ることが大切なのでしょうか?
そもそも自社で採用サイトを作らなくても、求人媒体や人材紹介、最近では採用SNSなど採用する手段はたくさんあります。
人材紹介の場合は、大量に採用することが難しく、Wantedlyなどの採用SNSでは社員の協力や企業のストーリーを押し出す必要があり、すぐに結果を出すことがとても難しいといえます。
求人媒体では、一定のフレームワークで各社作られているので、他の企業との差別化がしにくく、選考に進む求職者の方は、多く企業を応募してきていることが多いため、面接で企業や職種について要点を絞って伝える必要があります。
また、求人広告代理店に依頼する場合も、費用があまり高くない場合、新人の方が対応することが多く、採用の成果も左右される可能性が高くなってしまいます。
先程もお伝えしましたが、indeed(インディード)やdoda(デューダ)などの求人検索エンジンが普及して以降、検索エンジンで求人を調べてから、気になった企業の採用サイトから応募するといったことが当たり前になっています。
実際に、エン・ジャパン株式会社が運営している「人事のミカタ」の調査では、「7割以上の転職希望者が企業の採用サイトをチェックしている」といった結果が発表されています。
すなわち、検索エンジンからきた求職者の方が、応募したいと思える情報を充実させていくことが、採用サイトにおいては大切だということになります。
採用サイトに必要なコンテンツ
採用サイトには、外部からアクセスしに来た人にとって有益な情報を記載しておく必要があります。
アクセスした人が気になる情報としては、基本的に以下のような3つのコンテンツに分けることができます。
・会社に関する情報
・業務に関する情報
・環境に関する情報
それぞれ順番に説明していきたいと思います。
会社に関する情報
会社に関する情報について、具体的に記載するコンテンツとしては、「サービスや事業の紹介」「会社のビジョン」「会社の沿革」「会社の規模」などがあげられます。
サービスや事業の紹介
採用サイトは、求職者の方をターゲットにしているので、サービスや事業の紹介をするコンテンツを書く際にも、事業やサービスを説明するHPやサービスサイトとは異なり、求職者が自社で働くことに興味を持ってもらえるように表現することが大切です。
特に、自社で提供している商品やサービスが一般的に身近なものとして有名な場合、採用サイトでサービスについて紹介することは、求職者の方が会社に興味と安心感を持つためにとても大切です。
会社のビジョン
サービスや事業についての説明を記載することができたら、「その事業を通してどのような課題を解決していくのか」や「将来どのような会社になっていたいのか」を明確に伝えておく必要があります。
わかりやすく伝えることを意識しながらも、ありきたりなビジョンや理念になってしまわないように、求職者に対して企業の真剣さをアピールすることを意識しましょう。
ただそれっぽい理念を並べるのではなく、「そのビジョンに向けてどのような行動をしているのか」「どのような経験がもとになっているのか」といったところまで記載していると、真剣にビジョンをかなえようとしている会社としての説得力が生まれます。
会社のビジョンや理念をもとに、「代表メッセージ」や「社風」、「会社の沿革」のストーリーを記載しておくことで、採用サイトに会社としての一貫性や一体感が生まれます。
理念に基づいて、ビジョンを設定し、それらを達成するための戦略を明確に掲げていくことが大切です。
代表例として、ソフトバンクが挙げられます。
ソフトバンクは、「情報革命で人々を幸せに」という経営理念のもと、「”世界の人々から最も必要とされる企業グループ”を目指して」というビジョンを設定しています。
そして、理念とビジョンを達成するために、群戦略や事業のバリューを掲げています。
会社の規模
会社の規模や従業員数について記載しておくことは、大企業や有名企業だけに効果的なわけではありません。
比較的小さい規模の会社にとっても、会社の規模や従業員数を記載しておくことで、ベンチャー企業で、会社と一緒に成長していていきたいと考えている求職者から応募が来る可能性が高まります。
特に、まだ従業員数の少ない企業が規模や従業員数に関して書く際は、ただ現状の規模を書くだけではなく、今後会社として拡大する展望など将来性を記載することが大切です。
また、企業のカルチャーとして少数精鋭で運営している場合も、求職者の方にとって魅力的な可能性が高いでしょう。
業務に関する情報
会社に関する情報に加えて、採用サイトでは募集している仕事、職種に関する情報もしっかりと記載しておくことが大切です。
採用サイトに記載するコンテンツとしては、以下のような項目があげられます。
・業務の詳細、求めるスキル
・仕事のやりがい
・キャリアステップ
順番に説明していきます!
内容の詳細・求めるスキル
採用サイトにおいて、募集している職種の仕事内容についての説明は、一番といっても過言ではないほど大切です。
採用サイトでしっかりと仕事について説明できていないと、「入社前のイメージと実際の業務にギャップができてしまい、すぐやめてしまう」といったことも起きかねません。
そのため、イメージを明確にしてもらうため、採用サイトでは、実際に担当する業務、求めるスキルなどについて詳しく記載することを意識してください。
実際に業務内容を詳しく記載しておくことで、「スキルを生かせるかどうか」や「自分のやりたい業務ができるのかどうか」を求職者の方が事前に判断しやすくなり、入社後のギャップも減らすことができます。
仕事のやりがいや難しさ
入社後のギャップをなくすためには、具体的な業務内容に加えて、募集している仕事のやりがいや難しさについても記載しましょう。
その業務のやりがいや難しい部分をあらかじめ伝えておくと、求職者側は「業務でどんなストレスがあるのか」「自分が貢献できるのか」といったメリットとデメリットを事前に判断できます。
しかしながら、その業務を担当していない場合に、業務のやりがいや難しさについて説明することは簡単ではありません。
そのため、社員インタビューなどの形で、その業務を担当している社員の一次情報を記載しておくこともとても効果的です。
SMBCの採用サイトでは、入社前から会社のイメージを掴んでほしいという目的のもと、社員インタビューに力を入れています。
キャリアステップ
入社後に、「その職種でどのようなキャリアステップがあるのか」について書いておくこともとても大切です。
そもそも、キャリアの選択肢が限られてしまう仕事は、求職者にとって魅力的な仕事とは言えません。
一方で、最初に担当する業務だけではなく、「入社後にどんなキャリアが待っているのか」「実際にどのようなキャリアを歩んでいる社員がいるのか」を伝えることができれば、求職者は将来性を加味して判断できるため、求職者の入社後のギャップがなくなるだけでなく、数年後も主力として会社を支えてくれるかもしれません。
環境に関する情報
環境に関する情報とは、どのようなコンテンツなのでしょうか?
以下のようなものがあげられます。
・給料、昇給、賞与
・福利厚生、勤務時間、休日休暇、研修制度
・勤務地、オフィス
それぞれ順番に説明していきます!
給料、昇給、賞与
給料に関する情報も記載しておく必要があります。
単に、年収や月給を書くだけではなく、基本給と手当の内訳、昇給や賞与のタイミング、金額などを記載しておくことで、求職者の方がより具体的にイメージしやすくなります。
福利厚生、勤務時間、休日休暇、研修制度
給料に関して書くことができたら、福利厚生や手当について書いておくと、求職者の方が魅力的に感じてくれるかもしれません。
「健康保険」「厚生年金保険」「雇用保険」「労災保険」といった法律で義務付けられている社会保険はもちろん、長期勤務や年齢層が高い層をターゲットにした求人では、家族手当や育休、転勤が多い仕事では社宅手当などがあると求職者の方も安心することができます。
また、社員旅行やイベントスポーツ活動などが活発な企業の場合、採用サイトで記載しておくことで、アットホームな雰囲気を伝えることができます。
その他、勤務時間や休日休暇、研修制度、教育制度なども記載しておくことで、入社後のギャップをなくすことができるでしょう。
勤務地、オフィス
コロナウイルスの影響により、リモートワーク、テレワークの働き方が定着し、オフィスに出社しないことが増えましたが、魅力的なオフィスや周りの環境は求職者の方にとって「働きたい!」と思える大事なポイントです。
オフィスの外観や、勤務地情報だけでなく、企業の文化、社員の雰囲気を伝えるオフィスの内装や勤務の様子を伝えることができると、求職者の方にとっても具体的にイメージしやすくなります。
福利厚生や魅力的なオフィスを採用サイトで押し出している代表例として、会計サービスや人事労務管理サービスを展開している「freee」などがあります。
採用サイトの作り方
採用サイトの作る方法としては、以下の3つが挙げられます。
・フルコーディングから作る場合
・ノーコード・ローコードツールから作る場合(WordPress、Wix、STUDIOなど)
・採用サイト作成ツールから作る場合(Engage、Airワーク、採用ページコボット)
それぞれのパターンについて順に解説していきます。
フルコーディングから作る場合
採用サイトを一から全てプログラミングコードで作る場合は、「他のサイトとデザインでかぶりたくない」「ノーコードやローコードツールでは実装できない機能をつけたい」といった際におすすめです。
しかし、フルコーディングで採用サイトを作る際、募集職種の原稿修正や公開・非公開の変更などの機能をつけることが大変です。
また、indeedや求人ボックス、googleお仕事検索に掲載されるページとして対応させるのが難しいといったデメリットがあります。
制作会社などに設計から制作を依頼すると、シンプルなデザインのものでも10万円、デザインを作りこんだものになると100万円以上かかることもあります。
ノーコード・ローコードツールから作る場合(WordPress、Wix、STUDIOなど)
ホームページやオウンドメディアの作成によく使われるノーコード・ローコードツールで、採用サイトを作ることもできます。
有名なツールとしては、wordpressやWixなどが挙げられ、最近ではSTUDIOなどデザイン性の高いページを作ることができます。
多くの企業のコーポレートサイトやwebメディア、採用サイトの作成に使われているサービスですが、wordpressなどで作った場合、少し設定変更でサイトが崩れてしまったり、ITリテラシーがないと意外に使いにくい印象です。
採用サイト作成ツールから作る場合(Engage、Airワーク、採用ページコボット)
採用サイト作成ツールでは、名前の通り、採用サイト作成専用に作られているため、他のノーコード・ローコードツールよりも、初心者の方でも使いやすく作られています。
代表的なところでは、エン・ジャパンが運営しているエンゲージや、リクルートが運営しているAirワーク、バイトル・はたらこねっとで有名なディップの採用ページコボット等が挙げられます。
採用ページを作ることができるだけでなく、求人の作成や、実際に応募者が来た場合の管理まで一貫して無料で使うことができます。
求人の作成は、フォーマットに沿って募集したい職種や勤務地、給料、勤務時間などの項目を埋めていくだけで求人を作ることができるので、自社での集客に自信のない方でも簡単に魅力のある求人を設定することができます。
エンゲージやAirワークはそれぞれ無料でサイト作成から応募者管理まで使うことができますが、採用サイトのデザインと、求人媒体への掲載も無料枠しか対応することができません。
そのため、サイトのデザインを魅力的にしたい場合、求人媒体からの効果も期待する場合は、プロのカメラマンやライターが手伝ってくれる「採用ページコボット」を使うと良いでしょう。
以下の採用サイトは、実際に採用ページコボットで作られています。
コカ・コーラ 採用サイト
新宿つな八 採用サイト
ペッパーランチ/株式会社ホットパレット 採用サイト
まとめ
ここまで採用サイトの基礎的な部分から、記載してくべきコンテンツまでご紹介してきましたが、いかかだったでしょうか?
採用サイト単体として考えるのではなく、求人検索エンジンや、採用SNS、人材紹介などと掛け合わせて採用サイトの攻勢を考えることがとても大切でしょう。
採用サイトを作る場合、
当サイトを運営している株式会社オリジナルプランでは、採用サイトの制作、求人広告のコンサルティングのご依頼を受けております。
新卒・中途採用関係なく、自社での採用に少しでも興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。