アルバイト・パート市場における若年層のお仕事探し事情

コロナ禍、様々なことがありました
人々の行動を規制する取り組みも多くあった2年間

学生を取り巻く環境にも大きく影響

「新しい人間関係の構築」や「対人スキル」に対する不安は大きいものに

コミニュケーションの在り方が変化

  • オンライン授業が続いた
  • 友達との対面でのやり取りが減った
  • お弁当は黙って食べる
  • マスクをして学校生活をしている
  • 休み時間が縮小された

体験の機会が減った

  • 授業はあるけれどイベント中止
  • 部活動における試合、大会の中止
  • 旅行・留学の停止
  • アルバイト求人減・シフト減
  • 自宅での生活が増える

コロナのお仕事探しにおける心理的影響

アルバイト層のお仕事探しにおいても緊急事態宣言の前から心境の変化が表れていました

※出典元:ディップ総合研究所
【アルバイト・パート × 仕事探しへの影響 】
調査実施時期:2020年7月2日~2020年7月16日 N:2881

バイトルの高校生ユーザーの動き

高校生のお仕事探しは、1回目の緊急事態宣言解除以降、活発に。
昨年は、更に活発に動いていた

※出典元:バイトル 高校生からの応募数推移( WEB応募のみ)
※2020年5月を100として指数にて算出

バイトルの大学生ユーザーの動き

大学生も働く意欲が減退しているわけではなく積極的にお仕事を探している

※出典元:バイトル 大学生・短大生・専門学生・大学院生からの応募数推移( WEB 応募のみ)
※2020年5月を100として指数にて算出

応募が増えていた理由の仮説

2021年では対面授業に切り替える学校も増加。かつ、収入を不安視する学生層も多くいた

対面授業が増えた

※出典元:文部科学省
「大学等における後期授業の実施方針の調査について」
2020年後期、2021 年前期データより

収入面の不安が加速した

出典元:文部科学省
「新型コロナウイルス感染症の影響による
学生等の学生生活に関する調査」

求人数の回復

高校生の選ぶお仕事の変化

バイトルで応募した高校生ユーザー
選ぶお仕事には2年間で変化が見られる

高校生に選ばれたお仕事

変化ポイントは、シフト提出が月2回から週1回へ
ワクワク感と安心感を伝えるお仕事が人気に

2019年11月

「シフト提出は月2回」
「高校生歓迎」「初バイト」「未経験」
「初めてさんにやさしい」「 NEW OPEN 」
「スマホ操作よりも全然簡単」「学業優先」
「人気スイーツ」「プライベートも充実♪」

↓↓↓↓↓

  • シフトの提出は月2回案件が上位
  • オープニング
  • バイトデビュー層に向け簡単さを訴えるもの
  • 活動範囲内での共感マッチングが多かった

2021年11月

「シフト提出1週間毎」「毎週シフト」
「シフトは”あなた都合”でOK」 「簡単」
「学校もバイトも楽しむ」「授業や家事の合間に無理なく働ける」
「コロナ対策実施」「混みにくい」

↓↓↓↓↓

  • シフトの提出は 1 週間毎とペースが早まった
  • 新たな経験ができるバイトというメッセージ
  • 混みにくい、コロナ対策など安全面に訴求するお仕事も上位に

※バイトルにおいて2019年11月、2021年11月の高校生ユーザーから応募のあったお仕事の業務名をテキストマイニング(ユーザーローカル社)を実施

大学生の選ぶお仕事の変化

バイトルで応募した大学生ユーザー
選ぶお仕事には2年間で変化が見られる

大学生に選ばれたお仕事

変化ポイントは、在宅・Wワーク可などフレキシブルな働き方。
シフトは少なくても短くてもOKな風潮に。給与訴求案件も人気を集めた

2019年11月

「履歴書不要」「ネイル髪色ピアス自由」「世界的有名な」
「人気の」 「有名スイーツ」 「SNS映え」
「NEW OPEN」「オープニング」
「週3日、1日4h~」 「学業両立」
「未経験OK」「バイトデビュー」

↓↓↓↓↓

  • 華々しい大学生活を謳歌するようなお仕事
  • オープニングのお仕事は多く目立った
  • 時代を表す SNS 映え・或いはそれを意識した
  • お仕事が応募を集めた

2021年11月

「在宅勤務」「完全在宅」「Wワーク」
「幸せ」「楽しい」「男女募集」
「大手企業名」「社割あり」
「空いた時間で」「週1、1日3h~OK!」
「高時給」「日払い」「前給制度あり」

↓↓↓↓↓

  • 在宅ワークや W ワークなどフレキシブルな働き方のお仕事
  • 感情面に訴求する内容も多く響いた
  • 給与面への訴求のお仕事が複数ランクイン

※バイトルにおいて2019年11月、2021年11月の大学生ユーザー から応募のあったお仕事の業務名をテキストマイニング(ユーザーローカル社)を実施

まとめ

学生求職者のインサイトの変化をとらまいて
採用活動を行ってまいりましょう

1.生活の変化に寄り添った内容(待遇・働き方・シフト)

  • フレキシブルな勤務に対応できる体制があるか
  • オンラインでの面接・面談、WEB登録可
  • シフト提出頻度のペースアップ、短く多くもOKに。空いた時間で働けるなどの募集内容

2.体験機会の創出が見えるワクワクする内容

  • どんな人が一緒に働けるのかイメージできるもの
  • これから得られる経験が想像できるもの

3.安心感が伝わる内容(給与・休暇・衛生面)

  • 支払い方法の柔軟性や頑張ろうと思わせる給与面の訴求
  • 有給休暇の取得度合
  • コロナ感染リスクの低い状態を作ろうとしている誠実さ
  • 初めてにおける指導される方の人物イメージ

若年層採用の募集のポイント

トレンドや求職者のインサイトの変化に寄り添った原稿の記載例をご紹介します。
お仕事掲載の一助になれば幸甚です。

原稿は社会経験がない求職者にも伝わるものを

  • オンライン中心で社会経験が以前より乏しくなっているユーザが増えている
  • 「仕事内容」欄には 就業時のイメージを沸かせる内容

応募意欲を高める「仕事内容」欄の情報

応募しやすくなる記載例

出典:ディップ総合研究所「2020年」これまでの求人募集が変わる! 求職者が応募したくなる採用のヒント~アルバイト・パート7,000人アンケート調査~」
●調査実施時期:2020年7月2日(木)~ 2020年7月10日(金)
●対象者条件: 47都道府県内でアルバイト・パートとして就業している15~69歳の男女

給与欄は安心感と応募意欲を高める工夫を

  • 収入不安が高まっているユーザは働き方と給与制度について関心が高い
  • 支払い方法や頻度についてしっかり明記を

応募意欲を高める「給与」欄の情報

応募しやすくなる記載例

出典:ディップ総合研究所「2020年」これまでの求人募集が変わる! 求職者が応募したくなる採用のヒント~アルバイト・パート 7,000 人アンケート調査~」
●調査実施時期:2020年7月2日(木)~ 2020年7月10日(金)
●対象者条件: 47都道府県内でアルバイト・パートとして就業している15~69歳の男女

直接対面に緊張もある学生に対して寄り添った原稿や
コロナ禍でも安心して働ける企業の魅力を伝える

CTR・CVRが高い業務名

ポイント①

未経験でもスタートできることを訴求することが大切

業務名例:

  • 未経験者もOK!簡単作業のインストア(調理&接客)スタッフ大募集
  • レジは自動釣銭。難しい宅配便もない。未経験に優しい●●●●
ポイント②

交通費全額支給、前払い制度、WEB登録安心環境

業務名例:

  • 電車の交通費全額支給!初バイトにぴったり 駅チカコンビニ STAFF
  • マスク着用・レジ前シート設置でウイルス対策!前払い制度あり
  • 【 来社不要! WEB登録!】 サッカー好き必見!会場案内 STAFF

※募集雇用形態が「アルバイト・パート」、大学生・その他学生(専門学生、短大生、大学院生)からの応募があった案件で抽出
※データ抽出期間: 8月17日~31日
※CTR(遷移率):お仕事一覧ページから詳細ページに至った割合
※CVR(転換率):企業様のお仕事詳細ページから応募に至る割合

CTR・CVRが高い原稿例

人材サービスとDX サービスを提供する『 労働力の総合商社 』 として、
労働力の諸問題を解決します

ディップ総合研究所調査によるデータ

コロナ禍における各業種の変化

  • 多くの職種で求人回復が顕著。一方、足元19年水準に回復していないのは販売・サービス・イベント系。
  • 今後のオミクロンや政府施策による影響がどう変化につながるか
  • 医療介護系、建築土木・工場製造は求人増が顕著に(21年12月時点)。採用難易度向上が想定される。

求人数と求職者ギャップ

  • 多くの職種で前年よりも採用難易度があがっている
  • 職種間における人材獲得の難易度の差が著しい
  • 医療介護・製造・土木・教育の採用難易度の高まりが顕著

業種ごとの採用難易度

  • 働き方・日常生活の「当たり前」変化による需要の発生・減退
  • 少子高齢化の進行に伴う採用難易度の高まり
  • 業種転換などが多く発生する
※バイトルの2019年10月と2021年10月データより算出

求人案件と応募案件における条件差

  • 掲載平均時給と応募の集まる案件平均時給では約200円ほどの差
  • 採用競争力を上げるために給与アップの検討も視野に

掲載平均時給、オフィス・フード・軽作業・工場では右肩上がりに推移

出典:バイトル掲載案件(アルバイト案件)における平均時給より

応募効果を高めるには職場環境掲示がポイント

  • 給与アップができない場合にも、学生層に響く原稿掲載は採用成功の糸口に
  • 学生は、職場環境の情報が写真や動画にあることで応募意向が高まると回答
  • 写真だけでは伝わらない魅力を動画でアピールしましょう
出典:ディップ総合研究所「2020年」これまでの求人募集が変わる! 求職者が応募したくなる採用のヒント」
●調査実施時期:2020年7月2日(木)~ 2020年7月10日(金)
●対象者条件: 47都道府県内でアルバイト・パートとして就業している15~69歳の男女

応募の機会を創出する仕掛け

  • 応募前に、職場で一緒に働く人の詳細を知りたいと学生が6割以上
  • 事前の募集要項で仕事内容や職場環境などを知ってもらうことで不安を払拭
  • 事前に知りたい情報が得られることで、就労開始後のミスマッチの減少に
出典:ディップ総合研究所「2020年」これまでの求人募集が変わる! 求職者が応募したくなる採用のヒント」
●調査実施時期:2020年7月2日(木)~ 2020年7月10日(金)
●対象者条件: 47都道府県内でアルバイト・パートとして就業している15~69歳の男女

応募後の辞退対策

  • 応募後、初回コンタクト前に辞退する割合は46.2%
  • お休みの日や時間外の応募関係なく、応募者へのスピーディーな初回連絡が大切
出典:ディップ総合研究所「アルバイト・パートの辞退はどうすれば防げる?求職者の辞退発生箇所と理由を明らかに!」
●調査実施時期:2018年9月6日(木)~ 9月10日(月)
●対象者条件:47都道府県在住かつ、1年以内にアルバイト・パートに応募をした経験のある15~69歳の男女

「エリア採用」導入企業が感じる効果

  • 応募・採用段階では応募獲得までのスピードの向上や応募数の増加が見込める
  • 採用後には、定着率の向上や柔軟な働き方が浸透するといったことが期待できる

応募・採用段階で感じる効果

採用後に感じた効果

出典:ディップ総合研究所「【 前編 】 複数店舗で働く「エリア採用」、導入企業の8割が継続意向、8割が効果を実感」
●調査実施時期:2019年12月27日(金)~ 2020年2月4日(火)
●対象者条件:アルバイト・パートを採用している企業の採用担当者

求職者が希望する「勤務地」の条件

  • 「徒歩・自転車で通える」「駅から近い」「乗り換えが少ない」という項目を重要視
  • 学生は、約7割が40分未満までを許容範囲と考え、勤務先を選択

希望する勤務地の条件

許容できる通勤時間

出典:ディップ総合研究所「2020年」これまでの求人募集が変わる! 求職者が応募したくなる採用のヒント~アルバイト・パート 7,000人アンケート調査~」
●調査実施時期:2020年7月2日(木)~ 2020年7月10日(金)
●対象者条件:47都道府県内でアルバイト・パートとして就業している15~69歳の男女

お仕事さがしにおいて、学生求職者はシフトにまつわる
こと、給与にまつわることが重要項目の上位にあがる

出典:ディップ総合研究所「2020年」これまでの求人募集が変わる! 求職者が応募したくなる採用のヒント~アルバイト・パート 7,000人
アンケート調査~」
●調査実施時期:2020年7月2日(木)~ 2020年7月10日(金)
●対象者条件: 47 都道府県内でアルバイト・パートとして就業している15~69歳の男女

休暇・シフトにおけるニーズは高い

  • 「土・日・祝日休み」を抑え、「有給休暇が取得しやすい」が 1 位で 45.4
  • 有給休暇取得率などの表示も安心感を与える

求人数は第1波以降は右肩上がり

  • 2020年5月期の緊急事態宣言の発令直後より減少傾向が見られた
  • 2021年はワクチン接種率増加に伴い求人数は増加に

コロナ禍、未経験歓迎、シフトOK のお仕事は減少

  • 2020年5月期の緊急事態宣言の発令直後より減少傾向が見られた
  • 2021年はワクチン接種率増加に伴い求人数は増加に

職場環境の安心感につながる取り組みを各社行っている

2021年では対面授業に切り替える大学も増加し
アルバイトを希望する学生層増にも影響した

※出典元:文部科学省 「大学等における後期授業の実施方針の調査について」
2020年後期、2021年前期データより

学生層における「関係構築」「対人スキル影響」に
不安感を抱く割合はいずれも 3 割にのぼる

※出典元: 「日本赤十字社 『 新型コロナ禍と若者の将来不安に関する調査( 2021 年) 』 」
N:高校生100名/大学生・大学院生100名

コロナ禍でアルバイト収入が減少したと回答した
大学生は約半数。収入面の不安が加速した

出典元:文部科学省
新型コロナウイルス感染症の影響による学生等の学生生活に関する調査(結果)
N:1381

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