中小企業の求人に応募が来ない原因は?募集を増やす改善策や採用方法

中小企業の求人に応募が来ない3つの原因

「求める人材になかなか出会えない」「慢性的に人材が不足している」など、中小企業の採用担当者の中には自社求人に対する悩みを持つ方もいるのではないでしょうか。近年の少子高齢化に伴う労働人口の減少により、転職市場は「売り手市場」です。そのため、大企業に人材が流入しており、中小企業の採用活動は以前より難しくなっています。まずは、中小企業の求人に応募が来ない原因を探っていきましょう。

1. 企業の認知度が低い

情報発信が不足しているため、自社の名前はもちろん、実績や評価がそもそも知られていないことが考えられます。特に中小企業の場合は、採用活動に時間も費用もあまりかけられないことが多く、どうしても情報発信が後回しになってしまいます。

その結果、具体的にどんなことを行ってきて、どのように社会に貢献しているのかがあまり世間に浸透しておらず、求職者も働くイメージがわきづらいため、応募に至らない可能性があります。

2. 大企業と比較されている

中小企業は、大企業と比較して「賃金が少ない」「倒産する可能性がある」「従業員が少ないため、業務量が多い」などのマイナスイメージを持たれがちです。求職者の多くは、今よりも高い給与や安定を求めており、少しでも良い労働環境の職場を希望しています。すると、必然的に大手の企業に魅力を感じる人も少なくないでしょう。

3. 採用方法が合っていない

採用方法が、ターゲットや時代に合っていない可能性も考えられます。例えば、中小企業の中には、ハローワークで求人掲載をしている会社もあるかもしれません。ハローワークは無料で求人掲載ができるメリットがある一方で、限られた情報しか掲載できず、スピード感のある採用活動も難しいなどのデメリットもあります。

また、30代以上の利用が多いため、20代の採用を考えている企業にはあまり向かない採用方法です。若手はインターネットを活用した転職活動を行うケースが多いため、Web求人媒体などを活用するのが適切な採用方法といえるでしょう。

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中小企業の求人に応募が来ない場合の5つの改善策

求人に応募がなかなか来ないときは原因を考え、それに対する改善策を検討しましょう。ここからは、求人に応募が来ない場合の5つの改善策を紹介します。

1. 認知度を高める

まずは自社の認知度を高めていくために、インターネット上の情報を増やしていきましょう。例えば、自社ホームページの他に採用ページを作成し、画像や動画を用いて会社の魅力を掲載すると、さらに求職者にイメージが伝わりやすくなります。求職者から「この求人まだ募集してるかな?」「この情報は古そうだから、応募するのはやめておこう」と思われないように、適宜情報を更新することも重要です。

さらにTwitterやInstagramなどのSNSを活用するのも一つの手法です。拡散性が高く、多くの人の目に触れやすいSNSの特徴を活かして、自社を広く知ってもらう取り組みを行っていきましょう。

2. 求人情報を詳しく記載する

求人情報には業務内容だけでなく、休暇取得率や福利厚生の魅力、職場環境など、求職者が気になる情報を盛り込みましょう。1日の仕事の流れやキャリアパスなど、転職後の働き方をイメージしやすくなる情報も掲載すると、求職者の目に留まりやすくなります。

併せて、中小企業ならではの魅力も伝えると効果的です。例えば、「責任のあるポジションにつき、やりがいのある仕事ができる」「社内の風通しがよく、自由度が高い」など、客観的視点でポジティブな情報を記載すると魅力的にうつります。

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3. 労働条件を相場に合わせて整える

労働条件も求職者が気になる情報の一つです。他社と比較して見劣りしないか確認し、給与や労働時間、休日数、福利厚生などの相場観をつかんでおくとズレがありません。もし、自社の条件が他社よりも大幅に下回っている場合は、改善を検討しましょう。

4. テレワーク導入でターゲット層を広げる

電話やチャット、オンラインミーティングなどを活用した在宅勤務ができることは、求職者にとっては大きな魅力の一つです。テレワークを導入することで、従来の働き方では就職が難しかった求職者へのアプローチもできます。例えば、子育てや介護をしている方、地方に住んでいる方などに対し、働きやすい環境や条件を提示すれば、採用ターゲットとして取り込めるでしょう。

5. 内定後のフォローを充実させる

採用活動を行い、内定を出したとしても、辞退されてしまっては意味がありません。内定辞退をできる限り減らすために、内定者に対するフォローアップを実施しましょう。きめ細やかな対応やコミュニケーションはもちろん、入社前までに先輩社員との顔合わせの機会をつくり、ざっくばらんに質問ができる場を設ければ、求職者の疑問や不安を解消できます。中小企業ならではの会社のあたたかさや風通しの良さを活かしたコミュニケーションを入社前にもしっかり行いましょう。

中小企業の求人におすすめの採用方法

改善策に加えて採用方法も見直すと、さらなる応募が期待できます。特に中小企業にマッチする採用方法を紹介します。

Web求人媒体

いわゆる求人サイトを活用した採用活動の手法です。昨今、スマートフォンでの求職活動をする人が大幅に増加しています。そのため、情報が整理され、画面に最適化されている求人サイトへの掲載は、時代にマッチした採用方法といえます。コストはかかりますが、その分の効果も大きいため、ぜひ利用を検討したい採用方法です。

IT系や看護・医療など専門職向けの媒体や、女性に特化したサービスなど、媒体ごとにターゲット層が異なるため、どの媒体に掲載するかは非常に重要です。媒体選びに迷う場合は、代理店にご相談ください。

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自社採用ページ

自社ホームページとは別に、採用のページを作成することも一つの方法です。会社の理念やどのような目的があるのか、社員の声やブログなどを掲載できます。自社が管理するページのため、動画や写真の数などに制限がなく、自社の強みや魅力をアピールしやすいでしょう。年間10人以上の採用を行いたい場合は、メリットが大きいといえます。

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SNS採用

攻めの採用活動を行いたい場合におすすめなのが、SNS採用です。メリットとしては、広い拡散性から知名度を高められることと、こちらから採用候補者とコンタクトをとれることがあげられます。フォロワーに対して定期的に自社の情報を送ることができるため、自社の取り組みと共に、現在採用している職種や仕事内容について投稿していくと良いでしょう。

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求人検索エンジン

「Indeed」や「求人ボックス」などの求人検索エンジンは、無料で求人が掲載できるサービスです。一般的に採用活動には、数十万~数百万の費用がかかり、専任の担当者を置く必要があります。そんな中で広告費をかけずに求人を掲載できる求人検索エンジンは、やっておいて損はない採用活動の一つといえます。

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中小企業の求人に応募が来ないのなら採用方法を見直そう

中小企業の採用活動では、自社ホームページやSNSで自社の認知度を高めたり、求人情報の内容を見直したりといった工夫が重要です。ターゲットや採用方法の幅も広げれば、より多くの応募が集まるでしょう。競合他社に勝ち、採用を成功させるために、まずはできる改善策から取り入れてみてください。